マジョリティとマイノリティ
「あなたは男の子? 女の子?」子供に聞かれたトランスジェンダーのウェイトレスの答えが素晴らしい

男だとか女だとか考えるから悩むんだろう。
誰もが何者かでなければならないと思うから悩むんで、誰もが何者でもないと思えば、マジョリティもマイノリティも一緒のはずだ。子供には難しいが。
スポンサーサイト
セクシャル・マイノリティをどう分類するか
「私はオネエではありません」 能町みね子さんと考える、オネエの定義

セクシャル・マイノリティを各々どう呼ぶかは難しい問題。誰もがもっと勉強しないとわからない。
とりあえずこの人はMtFでいいと思う。そしてゲイとMtFは分けないといけない。
代表的なのはレズビアン、ゲイ、バイセクシァル、MtF、FtM、アセクシャル、インターセクシャル、かな。このあたりをまずしっかり理解するということから始めないと。まじめに理解するということです。
ただ以上のことが重複することもある。たとえば、インターセクシャルでバイセクシャルだとか。FtMでアセクシャルだとか。インターセクシャルでアセクシャルはいくらでもある。ようはそれぞれ違うということを認識すべし。人一人ずつ違うのだ、ということを。カテゴライズは一つの暴力になってくる、ということを。

人は或るカテゴリーにて殺される 校庭をまわり続ける鼓笛隊     加藤治郎
三角関数は役に立たないか
「サイン、コサインを女の子に教えて何になる?」鹿児島県知事の発言を乙武洋匡氏が批判「時代錯誤」

こういうのいつも思うんだけど、社会に直接役に立つ学問にしか価値がない、というこれこそ反知性主義なんだけど、それを学ぶことによって直接役に立たなくてもその人の血となり肉になることはいくらでもあるし、そういうことの起こりえる人の方がずっと奥が深く巾の広い人間になるはずだと思うんだが。文学や数学が典型的にその類いだろうか。

三角関数に関しては、これを知ってるといろいろと面白い発見がある。
以前俳句をやってたときに気がついたのだけど、「秋の日は釣瓶落とし」というのは実際はいつ頃なのか、この命題が三角関数と微分から解けるのだ。
「秋の日は釣瓶落とし」の日時は正確には、日の出から日没までの時間が最も大きく減るときのことを言うはずだ。これは三角関数の微分係数が「-1」になる時である。sinでもcosでもどっちでもかまわない。どこを起点にとるかというだけのことなので。地球の公転の1年分を360°として、春分の日を起点にとればsin(180°)、夏至を起点にとればcos(90°)、この時の微分値が「-1」になる。つまり秋分の日だ。しかし実感としては「秋の日は釣瓶落とし」は10月から11月だろうけど。それは陽がもっと短くならないと実感として思わないからだろうと思う。夕方の5時ぐらいには暮れないとね。

確かにこんなことわかっても何の役にも立たんよ。でも僕はこういうの考えるの好きなの。
美しきアジェンダー
The Huffington Post「男でも女でもない。ただ、美しい。」

アジェンダーとは無性別の意味。アセクシュアル(無性愛)は知ってたけど、この言葉は今日初めて知った。「ア」はフランス語で否定を意味する接頭辞らしい。

彼らは言う「ジェンダーが不在なのではない。自分のジェンダーを大切にしていないわけでもない。それどころかまったく逆で、私は自分のジェンダーやジェンダーの表現、ジェンダーに対する感じ方を、極めて大切に思っている。私にはジェンダーがある。そしてそれは、どちらにも属さない中立的なジェンダーなのだ」

アジェンダーというジェンダーを大切にしているのだ。

人を男と女という二項対立的なジェンダーにのみ分けるのはもうやめよう、とずっと思ってきた。世界は僕が思う以上に前に進んでいる。あのLGBT(レズ、ゲイ、バイ、トランスジェンダー)ですら少し興醒めしていてのだから、ぼくは。結局男か女に分けてるだろうに。

彼らアジェンダーの人たちの写真が美しいかどうかは主観の問題だろう。しかし存在自体が美しいと僕は思う。これは主観の問題ではない。男でも女でもないのだから、美しいに決まっているのだ。

しかし僕が最も美しいと思ったセクシャルマイノリティーは以前同じ短歌グループにいたFTM(性同一性障害)の人だ。体が女で中身が男。それとフランスの写真家、ドロテ・スミス。この人もFTM。この二人にはだれもかなうまい。もちろん僕の主観だが。
鼻血を見たからって
鼻血なんて誰でも出る。大人だって出る。僕も子供の時は鼻血出まくって難儀したもの。大人になってからでも出たことはあった。で、今回、日頃放射能にびくびくしている人が福島で鼻血を見て、即それが放射能に起因していると思い込んでしまった。今回はたったそれだけのこと。

STAP細胞は妄想かも
小保方晴子さんの記者会見で判ったことは、彼女自身はSTAP細胞ができたと確信していることだ。これは間違いない。彼女は嘘をついてない。あとは第三者がそれを再現できるかどうか、彼女の思い込みでないか、を検証していくだけだ。それ以外の諸々のことは全く無意味。科学とはそういうもの。
愛情不足で発達障害?
msn愛情不足で発達障害? 橋下市長、火消しに躍起 大阪維新の条例案

********************************
橋下徹大阪市長率いる大阪維新の会大阪市議団が議会提出する方針の条例案の発達障害をめぐる規定に当事者らが強く反発、橋下市長が3日から4日にかけ短文投稿サイト「ツイッター」で火消しに躍起となっている。
条例案は「家庭教育支援条例案」。原案で「発達障害、虐待等の予防・防止」の章を設け「乳幼児期の愛着形成の不足が軽度発達障害またはそれに似た症状を誘発する大きな要因」と明記。「虐待、非行、不登校、引きこもりに深く関与している」「わが国の伝統的子育てで予防、防止できる」などの文言も並んだ。
自身も発達障害があるNPO法人「発達障害をもつ大人の会」(大阪市)の広野ゆい代表(39)は「発達障害と虐待などが同列に扱われ、人権侵害だ。前向きに生きようとしているのに、私たちの存在を『防止』しようとする発想も許されない」と指摘。「この条例を読んだ親は自分を責めてしまう」と批判した。
********************************

ひどい話だ。いまだに発達障害をこんなふうに思っているとは。
存在そのものを否定してしまっている。
親の教育と何ら関係のない、生来のものとしてとっくに医学界は認識しているというのに。
一つの個性として当事者も周囲も受け入れていく方向で必死になっているのだから。
当事者としては大変悔しいと思う。


杉山文野「ダブルハッピネス」

とにかく元気の出る本だ。
女子フェンシングの日本代表にまでなったという、FtM(性同一性障害)の人のカミングアウト自伝。基本、体育会系のノリのせいか、とにかく明るい。

涙あり笑いあり、と言っても、涙:笑い=2:8ぐらいで、ほとんど爆笑しながら読んでしまった。文章が上手い。

そんな元気いっぱいの人でも、家族や友人の理解がすごくある人でも、しょっちゅう死にたい、と思うほど、この性同一性障害は深刻なことがある、ということを思い知らされる。

結局、性同一性障害を通じて、人間の幸せとは何なのか、とか、もっと普遍的なことを考えさせられる、良質の書だ。久しぶりにいい本を読んだなぁ、と気分が良くなってくる。

がんばれ、フミノ!、とつい声をかけたくなるが、がんばらなきゃいけないのは自分の方だと、この本を読めば誰もが前向きに思うだろう。

amazon杉山文野「ダブルハッピネス」

アンドロゲン不応症の女性ジャズ歌手
完全型アンドロゲン不応症というのは、性染色体がXY型で男性型なのだが、見た目は完全に女性となる。XY型のため子宮と卵巣はなく、かわりに精巣(つまり睾丸)が体内に停留していてそこからアンドロゲン(男性ホルモン)が正常に分泌されるのだが、細胞が全く受け付けず、アンドロゲンはすべて女性ホルモンに変化し受容される。そのため、普通の女性よりも女性的な外見になるらしい。たとえば脇毛や陰毛がなく体臭もない。普通の女性は男性ホルモンも受け入れているからで、それで体毛があるらしいのだ。

このように内性器は男性型だが、外性器は女性型に近い。シモの話になるが、陰核があり、膣はあるが不完全なことがありその場合は膣形成手術を行うこともあるという。いわゆるIS(インターセクシュアル)の典型的な状況だ。

となかなか複雑なのだけど、この疾患が発覚するのは、思春期に多い。生れた時は外性器のみ見るので当然女児として認知される。性自認も女性で本人も周囲も疑わずに少女として育つが、内性器が男性型のため、当然生理はなく、病院を訪れてこの疾患だと発覚することが多い。女だと思ってたのが、あなたの性染色体は男性型です、と告知された時の精神的ショックは計り知れない。そのため医者や親は慎重になる。しかし思春期に告知しないと成人してからもっと大変なことになることもあるというから、告知しないわけにはいかない。関係者にとっては大変難しい疾患だ。
完全型アンドロゲン不応症に悩み命を絶った医学生

アメリカの女性ジャズ歌手、イーデン・アトウッドは自らこの疾患であると公表している。
アンドロゲン不応症-染色体は男性の女性シンガー

多くのこの疾患の女性同様、生理が来なかったので、思春期に発覚した。その時医者は「卵巣が曲がっていて、手術をしないと癌になるかもしれない。ただ、手術をすると一生子供を産めなくなる」と本人に言った。なかなか考えるものだ。これだと本人は一生知らずに済むかもしれない。しかし後年になって親から知らされ、大変なショックに見舞われる。その部分を以下そのまま抜粋する。(イーデンがエデンになっているが)

エデンさんはモデルや女優を経ていまはジャズ歌手として活躍している。自分が男性の染色体を持っていると知った後、彼女のプライドはずたずたになり、自分が正真正銘の女性であると証明するため、たくさんの男性と関係を持ったこともあるという。結婚した夫には真実を打ち明け、2人は養子をとって一緒に育てた。その後2人は離婚するが、今でもよき友人として、家に行って料理を作ったりして3人で過ごしている。AISの女性は子供を生むことができないが、ホルモン治療によって授乳は可能になる。事実、エデンさんは養子を自分の母乳で育てた。



まさに女の意地だ。人間の根底にある性のアイデンティティとは時折壮絶なものになる。私は女だ―、と叫んでいる。しかしアッパレである。アメリカ人は根っこから陽気なのかもしれない。日本人だとなかなかこうは行かないだろう。

写真を見れば典型的な白人の美女だが、身長は180㎝と高いのはやはり染色体のせいだろうか、それはわからないが、なにしろ白人女性がそれぐらいの身長であることは別に普通だろうから。

以下にyoutubeからのライブ映像。一昨年の東京ライブ。ジャスト40歳。まさに女盛りだ。
I'll Cose My Eyes- Eden Atwood


おまけはこれはホームビデオかな。友人たちと歌っているのだろう。陽気で大変色っぽい。女性以外の何者でもない。
Truth in Progres with jazz musician Eden Atwood and composer Claude Pineault
様々なセクシャル・マイノリティ
TVドラマ「IS(アイエス)~男でも女でもない性」第7話を見た。
俄然シリアス度が増して、隙のない納得のいく展開。いろいろと考えさせられた。本当によくできたドラマだ。セクシャル・マイノリティの当事者でない人も、いや、そういう人こそ見るべきだと思う。

このドラマの公式サイトの掲示板(性別にまつわる話)をなんと全部読んでしまった。
連続ドラマ「IS(アイエス)~男でも女でもない性」掲示板(性別にまつわる話)

若い人が多く、現在進行形で悩んでいる人が多い。いかに自分がセクシャル・マイノリティに対して無知か、ということを思い知らされてしまう。もっと様々な状況があるのだ。

それで、わかる範囲で整理してみた。一部Wikiなどサイトからコピペしている。

・性同一性障害
これにはもちろん2種類ある。
生物学的性別が女性で、性の自己意識が男性である場合を「FtM」(エフティーエム、Female-to-Male)
生物学的性別が男性で、性の自己意識が女性である場合を「MtF」(エムティーエフ、Male-to-Female)
一般的にメディアなどで知られているのはMtFのほうだ。カルーセル麻紀や、はるな愛、など。FtMはMtFほど目立たないのでそれを売りにするタレントはいないらしい。同性愛と性同一性障害を混同してはいけない。生物学的に男性である場合を例にとると、ゲイと呼ばれる人が性同一性障害(MtF)ならその人は異性愛者である。なぜなら生物学的には男性でも性自認が女性だからだ。女性が男性に恋をする、普通である。ゲイと呼ばれる人が性同一性障害でない場合、その人は同性愛者である。性自認が男性で男性に恋をするからだ。同性愛に関してはこんなふうに一般的には勘違いすることが多い。

・FtXとMtX
これも性同一性障害に入るらしい。FtMやMtFのように、自分の性別に対する違和感を感じてはいるが、逆の性別への帰属感が薄い人、あるいは無い人。こういう人は結構普通にいて目立たないかもしれないが、どうなんだろう。


・性分化疾患
半陰陽とも言う。このドラマの主題であるIS(インターセックス)と同義らしいが、ISは「間性」と訳され、生物的に完全な男性と完全な女性の間の性、というニュアンスで第三の性、という感じ。言葉としては新しいらしい。半陰陽はどうも古い言葉らしく、半分男半分女、みたいな意味だから少し差別的要素が残る。性分化疾患は純粋に医学用語で、生物学的に男性あるいは女性になりきれていない、という意味だろうか。だから「性分化疾患」≧「IS」という集合関係のような気がしているのだが。ちなみに「両性具有」も性分化疾患の一つだが、かなり差別的な言い方なので今は使われていない。

性同一性障害が心の性の問題なら、性分化疾患とは体の性の問題。遺伝子、染色体、性腺、内性器、外性器などの一部または全てが非典型的であり、身体的な性別を男性や女性として単純には分類できない状態である。こういう人は意外に多くてこのドラマのように出生時に特徴が出る場合と、第二次性徴の異常や不妊症などで医者にかかって初めて判明する場合もある。「性分化疾患」という単一の疾患があるわけではなく、身体的性別に関する様々なレベルでの、約60種類以上の症候群・疾患群を包括する用語。

以下のような原因がある。
・クラインフェルター症候群
性染色体がXXY。すべて男児として育つ。精巣が小さい、不妊症、男性ホルモン不足による不完全な第二次性徴、骨粗鬆症、成人しても少年や児童的、華奢な体格・声変わりしない・筋肉が付きにくく運動能力が低い・体毛が薄い、陰毛腋毛が発生しない、もしくは極端に薄い等がある。乳房が膨らむこともある。外性器・内性器は通常の男性形である。性欲は一般的に低いが、射精や通常の性行為は可能。精液はほぼ透明であり、無臭に近く量も少ない。精子の数が極端に少ないため不妊となりやすい。頻度は大体1000~2000人(男児500~1000人)に1人とされている。これはかなり多い。この頻度だと周りに普通にいるような気がする。

・ターナー症候群
性染色体がX一本しかない。すべて女性。性自認も女性。状況としては、新生児期の四肢の浮腫、先天性心疾患、低身長(日本人の場合平均138cm)、不妊。思春期の無月経で判明することが多い。成長ホルモン、女性ホルモン投与による治療が有効。頻度は大体女児1000〜1500人に1人とされている。生まれつきの染色体異常という病気ではあるものの、ターナー症候群の女性は、知能は正常で、学歴は一般女性より高いという報告もある。性格的には優しいという一面も。この症候群の現れ方は多様であり、染色体の異常だけで外見的には全く普通の女性と変化が無い場合もある。

・ロキタンスキー症候群
女性の膣の一部や全部が欠損している状態、あるいは子宮も欠損している状態。月経が起こることがなかったり、妊娠の可能性がなかったりする状態にあることがほとんど。4000人から5000人に一人の確率で起こる。

・アンドロゲン不応症
通常、性染色体としてXY型(男性型)を持っている。男性ホルモン(アンドロゲン)を分泌できるものの、アンドロゲン受容体が働いていないためアンドロゲンの全部または一部を感知できず、男性への性分化に障害が生じる。様々なタイプがあるが、完全型では外性器はアンドロゲンに反応しないため女性型へと性分化し、出生時に発覚することはほとんどなく、通常の女児として養育される。性自認も女性である。思春期になって第二次性徴が起きても初潮が来ない(原発性無月経)ことから、産婦人科などを受診してこの疾患が発見されるケースがほとんどである。外見上は正常な女性で膣も持つが盲端(端がふさがっている)に終わり、性交に必要な長さを持たないこともある。子宮を持たないため妊娠・出産は不可能である。女性として育てられるので、性染色体がXY型(男性型)だとわかることで、多感な思春期の女性に対して大きな精神的打撃を与える恐れが大きい疾患である。そのため、精神的なケアが最も重要となる。アンドロゲン不応症と診断されても、特に完全型では、そのまま女性として生きていく人がほとんどである。

あとまだいろいろあるらしい。深刻な場合と、さほど深刻ではなく軽症の場合、あるいは死ぬまでわからずにいることも多いらしい。

あと性分化疾患の状況としては、
・マイクロペニス(小陰茎)
・陰茎無形成
・尿道下裂(男児で尿道口が亀頭の先端ではなく亀頭又は陰茎の下側に開いている状態、つまり陰茎の女性化)
・陰核肥大(女児で、陰核が『正常域』よりも大きい状態、つまり陰核の男性化)
等など、いろいろとあり、衆目の下卑た興味の対象となることも昔からあって、今でもあり得るだろう。



以上、事務的に書いたが、実際のところ、性に関することは極めてデリケートなことで、こういったことが原因で本人はもちろん悩むことが多い。特に思春期や青年期に。またこのドラマの第7話でもあるように、社会から異様なほどの偏見のまなざしを受けることもある。親の理解もない場合は本当にかわいそうだ。

要は人には男女以外にも様々な性(心の性・体の性)が存在するということ、これをしっかりと認識し、決して男とか女とかの従来の固定観念でその人の性や生活などを見ないこと。人には様々な人生がある。そして様々な幸福がある。当たり前のことなのだから。