高村薫さんが語る“この国と原発事故”
2011年5月3日放送のNHKニュースウオッチ9より

どんなイデオロギーにも支配されず、的確にものを言う人だ。僕はこういう人が大好きである。

原発の問題が常に賛成か反対かに分かれ常にイデオロギーと一緒にされてきたことが非常に不幸なことだった。私たちは消費者あるいは国民としてイデオロギーや政党色を脇に置いて、まさに科学技術としてどのように技術的な評価が行われてきたかを知るべきだった。


そうなのだ。原発に対して賛成か反対か、からしか出発しなかった。それが邪魔して、真に技術的にどうなのかを検証しようと全くしなかったのだ。あらゆるイデオロギーを排除して純粋な目で原発に向き合うべきだったのだ。そうしなかったがために何がどう危険なのかをだれも判断できなかった。みんな科学者までもイデオロギーに判断をゆがめられていたのだ。

人の感情の中に原発を置いてはいけない。原発を感情で判断してはいけない。それはこれからも変わってはいけないはずだ。
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英愛関係と日朝関係
イギリス(英国)とアイルランド(愛蘭土)がついに和解したらしい。イギリス女王がアイルランドを、英国王として100年ぶりに訪問したということだ。

エリザベス英女王:アイルランド独立闘争犠牲者追悼 「悲しく残念」(毎日jp)

イギリスとアイルランドの関係史というのは凄まじい。どこの地域もそうだけど、先に発展した国と後から発展した国とが近隣の場合は、どうしても支配被支配関係になる。21世紀に入ってもうそんなのはみんな対等なんだけど。でもまだ往年の栄華を懐かしむ人も多いけどね。

12世紀から1937年までアイルランドは実質イギリスに支配されていた。その間、執拗な圧政、差別を受けてきたのは、わが日朝関係とどうしてもダブってしまう。19世紀にジャガイモ飢饉からアイルランド人はアメリカに大量にわたったのだけど、そこでもほとんど白人とはみなされずにひどい差別にあったらしい。なんかダブるなぁ。

そして1937年に独立してからも北アイルランド紛争で多くの血が流され、その憎しみの歴史と重なって多くの拭いきれないイギリスへの憎悪をアイルランド人に植え付けた。これもダブってくる。今でもアイルランドの人はイギリスをひどく憎んでいる。

しかし、イギリス国王がついにアイルランドを訪問した。女王は直接的な謝罪は避けながらも、苦難にあったすべての人に対し、「深い哀悼の意」を表した、ということだ。そしてアイルランドでは女王の訪問が「和解」の象徴として好意的に受け止められている、ということで、これでよかったんじゃないでしょうか。これから真の和解へと向けてスタートが切れたのだから。こういう時って、王室の役割というのは効くんだよね。大統領とか首相なら、ずっと軽いものになってしまうし。象徴としての役割というのがちゃんとあるわけで。

振り返って、日朝関係。やっぱり天皇に行ってもらうしかないでしょう。それでどうなるかはわからないけど、行かないよりはずっといいと思う。そして行って関係が改善して、初めて「君が代」にも意味が出てくるわけで。天皇の御世にも誇りが持てるでしょう。そうしたら大阪府の職員も国歌斉唱時に素直に起立できるんじゃないでしょうか。起立しなきゃ辞めさすってんならますます意固地になって起立しにくくなるわけで。まずやることやってからにしてほしい、「君が代」斉唱は。

ね、橋下さん。


追記
あれれ、どうも誤解を招く書き方をしてますね。
ここでの「日朝関係」というのは北朝鮮との関係、ではなく、歴史の話なので、日本民族と朝鮮民族との関係です。だから、天皇に行ってほしいところは、今の2011年の時点ではやはり韓国になります。その話はあるようなのですが、その後どうなったのでしょう。
「アタック25」の後任は?
児玉清さんがついに亡くなった。最近テレビで見かけたとき激痩せだったので、おそらく癌だろうと思ってたら、やっぱり。

児玉清さんといえば、最近では「鹿男あをによし」の謎めいた校長先生役が印象的だけど、やっぱりなんと言っても「アタック25」の司会。子供の時も成人してからも結構見てた。歳とともにこちらの正解率がだんだん悪くなってはいたけど。

さて後任をどうしよう、ということで朝日放送は頭を抱えているはずだ。しばらくは同局の浦川アナでいくらしいけど。同じ知性派俳優の辰巳琢郎あたりが候補に挙がっているらしい。でもねぇ、同じ路線は無理でしょ。この番組は児玉清の個性があって成り立ったのだし。同じ路線じゃ、印象の弱いものにしかならない。全く別の個性でもいいから、個性の強い人でいかないと。

ぼくは宇治原史規を押します。全く違ったものになるだろうけど、そうじゃないと続かないと思う。パネルから何から女子アナから全部リニューアルして全く違った雰囲気でもって、宇治原で行きましょう。

あ、今思いついた、同じロザンの菅広文と二人で司会をやるほうがもっといいかも。
君が代で立たない教員辞めさせる 大阪府の橋下知事
47NEWS(君が代で立たない教員辞めさせる 大阪府の橋下知事)

ついに大阪も来たか、という感じ。橋下府知事の論理は「国旗国歌を否定するなら公務員を辞めればいい。身分保障に甘えるなんてふざけたことは絶対許さない」ということだ。一見正しいようだが、大きな破綻がある。

公務員にも思想の自由はある。その思想に反するなら、その国歌を歌う気にはどうしてもなれない、ということが起こってきても不思議はない。そういった人でも、決して公務員という身分に甘えているのではなく、大阪のために日本のために真剣に取り組んでいる公務員が多いはずだ。身分保証に甘えるというのは、自分の地位だけを考えて仕事をする公務員のことだ。こういう人こそ、知事の言いなりになるだけで、結局大阪のために働こうとはしない。自分のために適当に働くだけだ。こういう公務員ばかりになるのもそれは恐ろしいことである。公務員こそ信用できなくなる。

知事の論理の背景には、公務員には思想の自由は無い、ことが前提になっている。これは憲法に反する以前に、多様な人間が構成すべき社会そのものへの否定だ。背景を貫いているのは、社会の構成要員は一通りでないといけない、という多様性への否定である。ここをきちんと訴えていかないと、この知事の論理で大阪は蔽われることになる。非常に優秀な人なのだが、ぼくはこの人の根っこがどうも信用できないのだ、以前から。
ビンラディン死す
ビンラディンがついに死んだ。アメリカが「正義」を執行したということだ。
水葬といい遺体の写真があやしいことといい、何かおかしい。ビンラディンはすでに死んでいて、今度のは単なるアメリカ自作によるショーなのでは、という見方さえある。

ホワイトハウス前のあのアメリカ人の熱狂に世界中のだれもがうんざりきたに違いない。人が一人殺されてあれだけ嬉しそうにできる心境は絶対にわからん、と僕も思った。それにフセインのようになぜ生け捕りにして裁判にかけなかったのか。いろんな意味でアメリカに対する不信がつのる。

しかしでもよく考えたら、フセインと違って、ビンラディンはアメリカの威信をナショナリズムを史上初めて深く傷つけたのだ。自分がアメリカ人ならどう思ったかわからないが、ここはアメリカ人の気持ちになって考えないといけないのだろう。生け捕りで裁判というのは混乱が大きすぎてできなかったのか。(違うとは思うが)

もし今度のフクシマが地震じゃなくテロが原因していたら、その首謀者を僕でさえ深く憎悪するだろう。それはもう五臓六腑がひっくり返るぐらい。

今度のフクシマで、日本人もやっと世界中にはびこる憎悪が何なのかをやっと少しわかったのかもしれない。少なくとも僕はわかったような気がする。たしかにあのホワイトハウス前の熱狂は日本で言うところの右翼と一緒かもしれない。しかし、アメリカ中がこのニュースで熱狂こそなくても安堵の気持ちは十分すぎるぐらい持っただろう。それぐらいのことは僕にもやっとわかった。そしてこの種の憎悪が永遠に繰り返され、無くならないこともようやくわかったのだ。「正義」など、世界中どこを探しても無いことも。
原発テロの恐怖
ビンラディンが殺害されたらしいけど、報復テロがあるなら、狙われるのは原発かな。原発を狙うのが最も効率の良いテロだと、フクシマが証明して見せた直後だし。空から自爆テロの飛行機で狙うのだろうか。それともコンピュータ制御された電源網をサイバーテロで全面オフにするか。どんな方法でくるかきっとこっちが想像つかないような方法なのだろう。アメリカは9.11直後からこの原発テロには備えているだろうけど、フクシマで状況が変わったような気がする。原発がいかにリスクの高い施設か世界中が思い知らされただろうから。テロ行為者にとって原発は原爆そのものだと、世界中が気がついたはずだ。