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悪夢の開始は
Huffington Post Japan:カーク・ダグラス「未来への道」

今、アメリカの多くの良識ある人が、ドナルド・トランプが大統領にならないことを祈っている。

この国に住みたいと求める人みんながみんな、この国にうまく同化できるとは限りません。この国で最も繁栄し、活躍しそうだと思う移民を選ぶのは、主権国家としての我々の権利です......すべての申請者に対して新しいスクリーニングテスト、これには、我々の国に入ってくることを我々が許す者たちが、我々の価値観を共有できると確認するために思想の証明書も含めるべき......


この凍りつくようなマニフェストは悪夢の序章に過ぎない。アメリカが悪夢を開始すれば世界中が開始する。この日本も。多くの人が人間として生まれたことの意味を失うのだ。

僕もトランプが大統領にならないことを強く祈る。たとえ悪夢の開始が遅れることになるだけだとしても。
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崔実(チェシル)「ジニのパズル」
在日コリアンの少女ジニの物語。
北朝鮮の金父子の肖像がある朝鮮学校に違和感を感じつつ、日本人からは差別されるという複雑なパズルをどう解くか、その答えを探しつつ、そこからハワイの学校、オレゴン州の学校へと彷徨う。日本語と朝鮮語と英語の三つの言語と文化のはざまで答えを見つけようとする、非常に熱のある物語だ。その熱が空回りせず、しっかりと言葉に置き換えられ、希有な物語へと昇華した。

特に核となるのは中学一年の時の、テポドンが打ち上げられた日の池袋のゲームセンターで受けたヘイトクライム。圧巻だった。手に汗握って読んだ。傷害事件であり、はっきり強制猥褻と言っていいと思う。それをたった中学一年の少女が差別的な言説と共に受けるのだから。こんな卑劣なレイシストがこの世にいるんだ、という絶望感だけが立ち上がってくる。

どうせ国境なんかだれかの落書きだろう。

ジニはこう吐き捨てるように言う。これは名言。

これ以上ネタバレは書かないが、もうちょっとで芥川賞だったらしい。どうせなら受賞すればよかったのだが。そうなれば多くの日本人がこの小説を読むことになっただろうし、今でもぜひ読んでもらいたいと思う。

地べたをしっかりと這いずりまわった、地に足のついたリアルな、そして、民族問題にとどまらない普遍的な文学性をもつ、これは青春文学なのだろう。ぜひ映像化してほしい。
安全保障のグローバル化
危機の20年:北田暁大が聞く 第6回 ゲスト・小熊英二さん 安保法制抗議運動(その1)

小熊英二「貿易や安全保障の国際合意が優先され、国内民主主義が軽視されることも多くなった。」


つまり反安保運動というのは安全保障のグローバル化に対する反対運動、ともとれる。政府中枢が国際協力の名のもとに貿易や安全保障をグローバル化させていくことへの不満、日本国民が置いてかれるじゃないか、という不安感がうずまいている。それと単純な平和運動とか結び付いた結果だろうと思う。

しかし情報、物資などがこれだけグローバル化されていけば、政治やビジネスがグローバル化されるのはある程度仕方ない。政治やビジネスにおける国際協力と、個々の民族の独自文化を守る、というのとは分けて考えなければいけないはずだ。
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