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民族の自立とは
ロイター 特別リポート:ドゥテルテ氏、虚偽の数字で「麻薬戦争」先導か

麻薬犯罪者だからといって、もちろん安易に殺していいわけはない。しかも数字を捏造してまで、自分たちのやることを正当化する。これは我々西側の倫理からは大きく外れる。だからこのフィリピン大統領を我々は厳しく非難すべきだろう。
だが、どうだろう。麻薬が確実に社会を蝕んでいくこの後進国にとって、麻薬がさほど社会を蝕まない我々先進国の倫理がどれぐらい意味があるのだろうか。
その国にはその国の事情が必ずある。かつてイラクを厳しく非難して、非難したあげく軍事介入して失敗した教訓を忘れてはいけないと思うのだ。
だからフィリピン大統領を大いに非難はすべきだが、内政干渉してはいけないだろう。彼らには彼らのやり方で今の苦境を脱してもらうしかないのだ。欧米の手取り足とりで脱しても、それは何ら経験にはならない。むしろ国体は弱くなるのではないか。

かつて日本は欧米の近代社会をそのままコピーして近代化を成し遂げた。だが、たとえばフランスのように、自力で封建社会をひっくり返したわけではない。お上の首が徳川幕府から明治政府にすげ替えられただけだ。相変わらず、民衆はお上の下にいるので、社会が行き詰まったらお上のせいにしてしまう。例えば日中戦争。始めた時はやんやの喝采だったが、負けると途端に政府や軍部のせいにして、責任の所在から逃げてしまう。ドイツはちゃんとナチスの戦争犯罪を一般市民が認識しているというのに、この違いはなんだろう。
日本はいまだに欧米の手取り足取りで発展し、そしてそれゆえ衰退していくのかもしれない。

例えばアジアではベトナム。まだ発展途上だが、フランスやアメリカの言いなりにも中国の言いなりにもならずどこの世話にもならずに、今飛躍的に発展しようとしている。ベトナムはこれから打たれ強い立派な国になる予感がする。
フィリピンはベトナムとはもちろん違うし、これ以上の人道上の圧政があれば介入も考えないわけにはいかないだろう。でもそれまではその民族の自立をじっと見守っていくしかないと思う。日本やイラクの二の舞にならないように。
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新たな選別の時代
西日本新聞:【「自己責任」論】平野啓一郎さん

僕と同じことを感じている人が一人いた。
僕が危惧していたように、津久井やまゆり園での障害者殺戮事件や、長谷川某の自堕落な患者は医療費全額自己負担、といったような、福祉や医療費をめぐる人の選別がやはり始まっているのかもしれない。
次は高齢者だろうか。長生きしすぎた人の医療費は全額自己負担ですよ、とか。ぞっとする。

以前のファシズムの時代の選別は民族とかによるものだった。つまり普通に考えたら理不尽な選別だ。民族が変わっても同じ人間なのだから、当たり前のことだ。だからこういう理不尽な選別は一笑に伏すことができる。だが昨今の選別は、たとえば自堕落な生活の人の医療費をなぜ国が負担しなければならないのか、と問われれば、なかなか反論しにくい。反論しにくいだけにとても厄介な選別だ。

新しいヘイトの対象が生まれたのか。民族差別は差別したいから差別する、というばかげたものだが、この選別は選別したいからというより、真剣に財政を考えてのことだったりするから、いっそう厄介なのだ。

医療費だけでその人の全人格を否定する短絡的な思想になりかねない。多様性あっての世界であり人間だ。あらゆる生物がその多様性によって成り立っている。生物学的にも倫理的にも。多様性を尊重するということをもっと我々は学ばなければならないのだが、その前にこのおぞましい選別の時代が来るのだろうか。
何が「土人」と言わしめたのか
沖縄ヘリパッド:松井知事「暴言隊員」擁護「売り言葉に」

米軍北部訓練場(沖縄県)のヘリ離着陸帯移設工事現場に派遣された大阪府警の機動隊員が抗議の市民らに「土人」などの差別的な発言をした問題で、大阪府の松井一郎知事は20日、「発言は不適切だが、個人を徹底的にたたくのは違うのではないか。相手もむちゃくちゃ言っているのに、すべて許されるのか」と述べた。府庁で記者団の質問に答えた。
松井氏は機動隊員について、「人間ができていないのだろうが、『売り言葉に買い言葉』で口がすべったのではないか」と擁護。「沖縄に圧倒的な基地負担をしてもらっているのは申し訳ないが、全国の警官が無用な衝突を防ぐため一生懸命働いているのは事実」と強調した。
 松井氏は19日夜、自身のツイッターで「出張ご苦労様」と機動隊員をねぎらう言葉を投稿。府庁には、書き込みを見た府民や他県の住民から「あぜんとした」「センスがいただけない」といった批判の意見が電話やメールで届いているという。【青木純】


どんな文脈であろうが「土人」発言はひどいんだけど、でもどういう文脈で「土人」と言ったのかは少しは考えるべきで、この場合の松井知事の発言には半分賛成。売り言葉に買い言葉はあったかもしれないわけで。

しかし重要なのは、何が現場で言われたかではなくて、日本の安全保障を長年沖縄に押し付けてきた我々本土の人間の無責任な無意識をこそ考えることなのではないか。それに対する、むしろもう限界だという沖縄の人の悲鳴が機動隊に反射して「土人」発言に至ったのではないかという気がしてならない。

我々本土の人間の無責任な無意識を大阪府警の機動隊の発言に責任転嫁しているような気もする。我々はなにも悪くないんだと言わんばかりだ。悪いのは政府であり、政府に雇われた機動隊だと。日本人の無責任さがここでも露呈している。

こういったことは松井知事は絶対に言わないけどね。こんな鈍感野郎が気がつくわけもないし。


詩人度
文月悠光|洗礼ダイアリー発売開始✿

うなぎ少女CMや辛萌動画、観ると不快な気持ちになるんだけど、正直日常生活でもこの手の気持ち悪さには心当たりがあって、言葉がない……。
昨日、仕事相手の男性にチラッと話したら「嫌な気持ちになるものは観ないようにしてる」って返されて、寂しい反面、まあそうなるよなあ、と。


同時代の社会状況にどれぐらい不愉快になるかでその詩人の詩人度が試されるんだけど詩人度が高い詩人ほど不愉快の度合いも高くなって結果耐えられなくなるがそこから逃げない詩人こそ詩人度の高い詩人なんだという矛盾を積極的に受け止めて社会に言葉でがんがんに攻めていけるのが真の詩人なんだということをこの詩人はわかっているのか。
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