中国からやってくるもの
産経新聞に連載の『日本人解剖』が面白い。最近主に科学的に解明された歴史事実を縄文時代よりずっと説明していて古代史ファンにとっては大変興味深い。

今日は稲作の伝来についてで、中国の長江流域は8000年以上前から稲作が行われていたとのこと。この古代中国では黄河流域の畑作文明と長江流域の稲作文明の二つの文明が並列にあったとのこと。それが4200年前の気候の大変動(寒冷化と旱魃)で黄河文明は危機に瀕し、長江に南下して当時の長江文明の担い手だった苗(ミャオ)族らを追い出したとのこと。そのときの一派が日本に流れ着いて、稲作文化が伝わったのではないか、という考察がされていた。2500年~3000年前に朝鮮半島を通じて伝わったのと2ルートあったのでは、という見方だ。4200年前というのは僕にとって全く新しい知見で少し興奮しながら読んだ。

そんなことを、これも歴史好きの母と少し話していたら、母が、

「稲作も中国からやってきたんやね。あの餃子も。。。」

と唐突に歴史と関係ないことを言う。いやだからね(稲作と毒入り餃子を一緒にするなよー)、当時の日本は縄文と言っても人口少なくて、このときの苗(ミャオ)族の一派が日本に住み着いて日本人つまり縄文人になったのかもしれないし、とか、その証拠にビルマの山岳地帯に逃げ込んだ別の苗(ミャオ)族の一派は今もそのときの文化を守っていて、正月には門松を立てたり、竹馬の習慣があったりとか、日本の文化とすっごく似てるんだ、とか漢民族だけが住んでる今の中国がおかしいんだ、とか、あせって言ったけど、こんなふうに中国のことを悪く思っている人はほんと多いんだろうな、とだるい気持ちになった。何でも中国からやってくるものに嫌気がさすのである。しかも笑い話にもならないのである。

だが、中国をどちらかというと擁護してきたつもりのぼくでも、この餃子の件での最近の中国の対応にはさすがに腹を立ててしまった。客観的に見ようと全くしない。でも中国人が悪いのではない。中国の体制に問題があるのだ。とりあえず民主主義であることが大前提だろう今の国際社会は。何も民主主義を礼賛したりはしないが、民意が反映されるからといっても必ずしも客観的に見るとは限らないが、とりあえずまず民主主義になってほしい。でないとちゃんと話ができないのである。今回の件、もし韓国が相手なら、少なくともちゃんと話はできただろうと思うのだ。
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