松井茂展「Camouflage」
本当にだれもいなかった。まさかとは思ったのだけど。
夕方の7時ごろに大阪・肥後橋のAD&A galleryに到着。
だれもいないので、ゆっくりと一人で松井ワールドに浸る。
独り言を言っても一人。屁をしても一人。だが不思議と寂しくない。

一階が「Camouflage」
真っ白な空間に囲まれ、壁にはVol.ⅠからVol. XIIIまでが貼り付けてあり、順番に見ていくと、わかるか、というと何のことかは全くわからない。

/(スラッシュ)と\(バックスラッシュ)のみで書かれた詩。迷路のような模様がVolをかえるごとに微妙に変化していく。そしてVol. XIIIに至っては真っ白で何も印刷されていないのである。あれ、っと思い、部屋の中央の冊子(Vol. XIII)をとってページをめくると、光の反射加減で白で印刷されてあるのがやっとわかる。白インクをメジウムで目一杯薄めたのだろうか。この見えるか見えないかが面白かった。ここに至って、何のことかはわからないのだけど、13冊全部ほしいと思った。手元に置いていつでもぱらぱらめくりたいと思った。

2階に行くと、真っ暗な部屋。白い壁をスクリーン代わりに漢数字の純粋詩が映写されていた。原稿用紙のマス目を本当に一二三の漢数字で埋めていくのだ。これを延々とやる。一人で座って見ていると、不思議と休まり、ここにずっといて、今日はここで寝ようか、と思ったぐらいだ。8時になったら誰か来てここは閉めてしまうんだろうな、と真剣に考えたりしていた。

40分ぐらいギャラリーにいたがだれも来なかった。こんなの初めて。
でもこれはたった一人の贅沢な時間。帰ってから、もっといればよかった、と後悔した。

明日22日(日)は午後2時から、篠原資明(詩人・まぶさび庵)×三輪眞弘(作曲家)×中ザワヒデキ(美術家)×松井茂(詩人)の4氏によるトークイベント。何をやるのかわくわくだけど、明日は残念ながら行けません。むちゃくちゃ残念です。行ける方はぜひ行ってご報告くださればありがたいです。展示は2月28日まで。以下のサイトを参考にしてください。

松井茂展「Camouflage」
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