村上春樹の風力発電
なぜそんな辺鄙なところに発電所があるのだろう、と読み進めていくと、大地に穴が開いていて、そこから風が吹き上げてきていて、そこに巨大な円筒が建ててあり、その中に扇風機の巨大なものが設置されていて、大地から吹き上げる風で羽根が回ることにより、発電する、とある。これは風力発電じゃないか。大地から風が吹き上げてくることは、まぁ、ないだろうけど。

1985年刊行の村上春樹の小説「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」にある一節だ。1985年はまだ環境問題が全く言われていなかったし、風力発電は1980年代にアメリカで始まったとあるので、おそらく村上春樹はエコ発電のことを全く知らずに、無意識にエコ発電を小説内で描いているのだろう。
まだ小説は3分の2ぐらいしか読んでいないが、妙に共感する。この作者独特の嫌味ったらしいキザっぽさを差し引いても充分にあまるぐらいの共感だ。それは、僕自身もこの小説の主人公同様、影を失ったのかもしれないからだろうか。影は必要なのだ。つくづく思った。取り返さなければいけない。しかしそれはプライベートの難事がすべて終わったあとだ。来年だろうな。
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