みんなロックで大人になった
NHKのシリーズもの「みんなロックで大人になった」の今日は第3回で「パンクロック」。

ラモーンズ、セックスピストルズ、パティスミス、ザ・クラッシュ。と続き、結局ちゃんと知っている曲はザ・クラッシュの「ロンドン・コーリング」のみだったが、血が騒いだ。僕も結局ロックで大人になったのだから。

全体に通じてあるのは、体制に対する反逆だ。キリストに対して、イギリス王室に対して、政府に対して、企業家に対して、それはこの世界を牛耳っているあらゆる威圧的な存在、権威、に対する、無意識の嫌悪だったろう。この1970年代のイギリスにおいて、あらゆる反逆精神はすべてそこにピントを合わせることができた。だからパンクロックが成り立ったのだ。

翻ってこの現代、若い人の反逆精神はどこにピントが合うだろうか。体制に反逆しても自分に跳ね返ってくる。だからピントはバラバラになるしかない。労働者のデモ行進一つとっても、精彩がないし、筋が通っていない。はては人種差別のデモ行進もあったりして、犯罪まがいのヘイト・スピーチがまかり通ったりする世の中だ。

だから反逆精神のある歌人や詩人やミュージシャンは攻撃目標を失い、フラットになり、無意識にノイズばかりを生産するのだろうか。彼らのとってノイズこそが唯一つのアイデンティティなのかもしれない。

あのパンクロック・ムーヴメントの先頭を疾走しながら突然自壊したセックスピストルズはその最後のステージで、ジョニー・ロットンが観客に向かい「やっとだまされていたのがわかったか、ばかやろう」とつぶやいてその幕を閉じた。後年彼は自分もだまされていたことに気がついた、と言っている。天に向かって唾を吐けば自分に返ってくるのである。今はそんな時代だ。セックスピストルズは何十年も先を行っていたのかもしれない。
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