特異な歴史認識
今日の毎日新聞夕刊で「ヘイトの現場から」という特集があり、その中で、嫌韓デモに参加した女性が「韓国は日本に併合されて同じ国になったのに、反日活動をしている」と憤った、とあった。聞いたことのない特異な歴史認識だ。

最近の若い人は、学校で教育されてないのか、それとも授業を聞いていないだけなのか、あるいは知っててもあえて拒絶しているのかどうなのか分からないのだけど、一応ここは正しておこうと思う。

もちろん日韓併合は朝鮮民族にとって全く不本意なことで、なにしろそれまでなじんできた言語、文化、歴史をすべて日本化させられたのである。それが朝鮮文化の皇民化政策だ。だからまずハングルをしゃべったり書いたりすることが禁止。歴史ももちろん日本の天皇中心の歴史を無理やり押し付けられ、それまで朝鮮では全くなかった神社が建立され、参拝を強要される。その他全てが日本化されようとしたのだ。

これは文化的ジェノサイドと呼んでいいもので、これがずっと推し進められていれば、朝鮮民族はこの世から本当に消滅しただろう。それが日本側の狙いで、今のチベットの中国化と同じと見てよいと思う。民族とはその歴史も含めた文化が全てで、血とかDNAとかは、東洋人ならほとんど変わらないのだから、文化を変えてしまえば民族も変わるわけで。つまり朝鮮民族全員が日本民族に成るように日本側は仕向けたのだ。実際に肉体を消滅させたホロコーストとは違うが、文化的ホロコーストと言っていいのではないか。

そしてこれらに対する憎しみが吐きだされることなく沈潜し、近代化を遂げた今になって、噴出しているとみていい。だから韓国人は反日活動をするのである。当たり前の話だ。しない方がおかしい、と考えるべきで。

もし日本人が特定の外国から同じような文化的ジェノサイドを受けたら、そりゃあ誰だって憎むだろう。日本語が禁止されて、日常しゃべることも書くこともできないのだ。そして次第に日本文化がすべてに渡って衰退していき、ついに日本が消滅するわけで。(俳句や短歌はもちろん真っ先に禁止だろう)

自分の国がもし同じことをされたら、どう思うか、という簡単な想像力が、なぜか日本人には全くない。欧米と違って近隣諸国に対しては、格下に見ているせいなのか、特にひどいと思うのだ。

特に朝鮮民族に対しては「神功皇后の三韓征伐」というおとぎ話が古代以来ずっと日本人の間で信じられてきたせいなのか、蔑みの感情が強く、それが文化的遺伝子として根付いているのかもしれない、と思えるほどだ。
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