ベトナムと中国
「中国という国に対して、日本人やったら人それぞれ思いが違うでしょう。嫌いや言う人も好きや言う人も、まあいろいろいますわな。ところがベトナム人はもう全員が中国を大嫌いなんですわ。そら驚きまっせー。」

ベトナム工場を一人で立ち上げて半年ぶりに帰国した専務と、大阪で商談をしていたのは去年の11月だった。その時聞いたみやげ話の中でこの話がひときわ印象に残っていた。あとはベトナム人がいかに優秀か、という話が多かったような。

おそらく中越には何か遺恨を残す歴史があるのだろう。その時そういう相槌を打ったかどうかは覚えていないが、後で調べてわかった。たしかにベトナムは中国を相当憎んでいるらしい。紀元前2世紀末から10世紀前半まで1000年以上支配された歴史。それに加えてベトナム戦争後の中越紛争。そのどれについても中国は謝罪していない。日中関係よりもずっと重い歴史的怨恨があるようだ。今回起きたベトナムでの対中デモを見ているとその過激さが目立つ。普通に死者が出るし。中国の反日デモなど生易しいものなのかもしれない。

じつはこの商談で、ベトナム工場に発注するつもりである大きな見積りをお願いしていた。結局それは成立しなかったが。単価は合わすことができたのだけど、利便性という点で東京の大手ライバル会社に負けたのだった。その会社が同じようにこの商品を海外生産していて、なんとそれが中国なのである。この時ぼくの周りで中越戦争が起こっていたとは。そしてベトナムは中国に負けたのである。思い出すとなんだか悔しい。

ベトナムのデモで日系企業が巻き添えを食った、という話も聞いたけど、その工場は大丈夫なのだろうか。操業も含めて。少し心配である。しかしなぜ日系企業も巻き添えを食うのだろう。これは考えても僕にはわからない。
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