壁のない自由な世界を ― 村上春樹氏スピーチ
中日新聞:壁のない自由な世界を 村上春樹氏スピーチ

村上春樹氏、今日はドイツでの受賞スピーチから。

壁は人々を分かつもの、一つの価値観と別の価値観を隔てるものの象徴です。壁は私たちを守ることもある。しかし私たちを守るためには、他者を排除しなければならない。それが壁の論理です。壁はやがて、ほかの仕組みの論理を受け入れない固定化したシステムとなります。時には暴力を伴って。ベルリンの壁はその典型でした。


明解に言ってくれるのでうれしい。
今、我々の日本、あるいは中国、韓国、北朝鮮も民族の壁に苛まされている。どんどん壁が高く厚くなり、壁の中が狭くなり、大変住みにくい世の中になっている。世界全体や香港に向けてと言いながら、東アジアに向けて言っているのだろう、と思ってしまう。

この民族の壁を取っ払えれば、風通しのよい、住みやすい世の中になる。
たしかに壁があることにより、自分たちは守られる。しかし過剰に壁を高く厚くすることで他者を排除することなり、殺伐とした世界が作られる。殺伐とした世界には殺伐とした人しか住めないだろう。もういい加減この壁を取っ払って風通しのよい世界にしなければ、と切に願う。

ずっと思っていたことがはっきりと明示されている時の気持ちよさ。このスピーチは何か壁が取っ払われた様なすがすがしい気分にさせる。

安倍首相や橋下市長など壁をせっせと作っている保守派の政治家もこのスピーチを読むだろうか。読んでもきっと馬耳東風で、風が耳を撫でていくだけなんだろうな。
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