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日本人はウルサイ
 日本人はウルサイ。
 食品衛生に関しては特にウルサイ。
 もしその食品に虫一匹でも混入していたら、上を下への大騒ぎである。何人かの関係者の首が飛び、何社かは倒産に追い込まれかねない。別にその虫を生で食べたとしても、おそらく腹一つくださないだろうし、火を通していれば立派な蛋白源なのにだ。単に気色が悪いだけのことで、純粋に精神的な話でしかない。フィジカルな話はほとんど何一つない世界である。だから慰謝料程度で済む話でしかないはずだ。だがそんな話に我々日本人は最近特に右往左往させられることが多い。今度のBSE問題もそんな傾向の話ではないのかと、訝しく思っている。

 牛のBSE、そしてそれが人体に入って発症する変異型クロイツフェルト・ヤコブ病はまだ未解明な部分が確かに多い。以下僕がこの病気について書くことは、集めた資料やデータからの僕の直感であることを予めお断りする。

 まずBSEはウイルスや細菌でうつるわけではない。感染した牛の異常プリオン蛋白質、つまり脳、脊髄などの危険部位を直接に、あるいはこれを含む飼料を牛に与えることによってその牛は経口感染する。そしてその牛の正常プリオンが異常プリオンへと変異する。それも約100頭に3頭が発症する程度だから蔓延しにくい病気なのだ。そして一番肝心なのは1回食べたからといって感染するわけではなく、継続的に食べていて初めて感染するらしいということだ。それに牛の群れの内部ではBSEは接触感染しないし、動物個体間で広がることもない。垂直感染のように感染した牛から生まれた子牛が感染するということも今のところ報告されていない。ちなみにアメリカでは57000頭を検査し、1頭が陽性であったという。

 じゃ、人間へはどうか。 ちなみにBSEは牛の病気であって、人間の病気ではない。
 BSEに罹った牛の危険部位を継続的に食する習慣があると、その人間は変異型クロイツフェルト・ヤコブ病に罹る恐れが確かにある。これを我々は非常に恐れている。なせならその症状が激烈だからだ。だがその発症確率は極めて低い。英国でこれまで約100万頭の牛にBSEが発生しているなかで、人への感染例はたった150人余りである。まず種の壁があり牛に感染するよりもっと感染しにくい。それに感染者の多くは危険部位を日常的に食する習慣があったと聞く。この数字だけでも、普通に牛肉を食べるだけではまずこの病気はうつらないな、と確信できる。 おそらく感染した牛であっても、その危険部位ではない肉なら食べても大丈夫だろう。

 英国でのあの時の大騒ぎのお陰でと言おうか、今世界的に見て、飼料もまだ完全とはいえないだろうがかなり改善が見られ、BSEという牛の病気は終息する方向である。人間がうつる変異型クロイツフェルト・ヤコブ病にいたっては英国以外に限ると、今ではもうほとんど世界的にも発症例がないらしい。つまりこの病気はもう終るはずだ。何度も言うがウイルスや細菌でうつる病気とは根本的に違うからだ。アメリカの牛で怖いのはむしろO‐157のほうである。アメリカのファームの衛生状態はかなりひどいらしい。ひどいからと言ってBSEとはあまり関係ない。BSEは飼料に何を食べさせるか、この一点のみにかかっている。この病気は他の感染病に較べて簡単に無くせる病気に違いない。だからアメリカ産牛肉をレアで食べると、O‐157がどうだろうか、という問題のほうがよほど深刻なのではないだろうか。実際アメリカでは最近でもこのO‐157による死者は跡を絶たない。生焼けのハンバーガーが特に危ない、という噂もある。ただO‐157に関してはちゃんと火を通せば絶対に大丈夫である。BSEは火を通しても全く効果は無くうつるときはうつる。だから恐れられているのだろうが、どうも日本ではウィルス感染かなんかと勘違いされているのでは、と僕には思えて仕方ない。

 それにBSEをすでに発症してしまった牛の危険部位のみが危険なだけである。潜伏期間中の牛は大丈夫と報告がある。潜伏期間は平均4~5年である。普通肉牛は3才までに肉にされる。なのにアメリカには念には念を入れて生後20ヶ月以下の牛に限ると約束させた。だから思うに生後20ヶ月以下であればその危険部位とやらを食べても大丈夫と僕は確信する。なんなら僕がその問題の、危険部位を食べてもいい。百歩ゆずって生後20ヶ月以下で危険部位を取り除いた牛肉であれば全頭検査は絶対いらない。全くの無駄である。

 ま、とにかく今度こそはアメリカも日本人の異様なまでの神経質さには恐れ入っただろうから、これからはちゃんと生後20ヶ月以下で危険部位を取り除いた牛肉のみを輸出するだろう。日本人全体がリスクパラノイアに罹っているのだという認識が必要なことをやっと理解したに違いない。

 しかしこの問題をめぐる政府の対応も後手後手で情けなかったが、それを攻める側もそれ以上に情けなかった。なんと臆病で神経質な民族なのだろう、我々日本人は。そしてなんと無知なことか。
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コメント
この記事へのコメント
そうだったのですか。
へー、そうだったんですか。ならば、食べても大丈夫という、米国牛肉業界の主張の方が筋がとおっていますね。
確かに日本の衛生観念は異常です。
僕も子どもの時には、ハエが停まっただけで、ばい菌がうつると言われて、エエーと思ったものです。抗菌鉛筆、抗菌スプレー、ナメクジコロリン等々、何か農薬会社(化学・生物兵器をいつでも造れる)の策動?と思わざるを得ません。奇麗好きを通り越して、「生物浄化」教って感じ・・。
2006/02/07(火) 22:34:01 | URL | 建つ三介 #-[ 編集]
リスク計算
早速のコメントありがとうございます。あんまり早いんでびっくりしました。

アメリカは行政のリスク管理が徹底しているらしく、すべてリスク計算をするらしいのです。だからBSEの場合もリスク計算をして、対処しているわけで、リスクが完全にゼロというのはありえないわけですが、日本人はこのBSEに関してはリスクがゼロでないとどうも納得がいかないのでしょうね。ですから誤解の無いように言えば、アメリカの生後20ヶ月以下の危険部位を取り除いた牛肉を食べて、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病に感染するリスクは完全にゼロではないということです。これはアメリカも認めているのです。この辺を三介さんご自身で判断なさってからにしてください。このリスクはたとえば人工衛星が自分の家を直撃するぐらいのリスクだと僕は思いますけど。でも完全にゼロではないわけです。ひょっとしたら本当に堕ちてくるかもしれないわけで。僕自身はというと生後20ヶ月以下なら危険部位でも食べる自信はありますけどね。

この世にリスクゼロのことなんて一切ありえないわけで。。。
O‐157のほうがずっと怖いですね。
2006/02/07(火) 23:25:25 | URL | hosomi #4DppGirI[ 編集]
thank you for advice!
はい、でも、僕はもともと、食にも、健康にも、いい加減ですから、心配なさらないでください。少々の毒も許してます。ただ、スゴーく偏食で、おかげで、がりがりです、お腹以外は・・(ちょっと中年腹)。
2006/02/08(水) 00:51:33 | URL | 建つ三介 #-[ 編集]
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