『わたしを離さないで』第7話より
TVドラマを見てると、時に、突然何の予告もなく深いセリフに出会ったりする。それを逃さずこうやってメモするのが僕の趣味だったりして。

『わたしを離さないで』第7話より

美和 「ハナってさ、ちょっと恭子に似てるよね雰囲気とか」
恭子 「女だし同い年だし、そりゃ似てるよ。私時々さ、似てない人なんていないんじゃないかって思う事があるの。というより、私たちはほとんど何もかも同じなのよ。だからちょっと違うところを見つけたとき驚いたり戸惑ったり、憎んだり羨んだりする。でも逆に違うからこそ、ほしいと思ったり憧れたり、目標になったり好きなったりもする。そう思わない?」
美和 「は~~ぁ、相変わらず賢いね、恭子は。でもまぁ、それだけなのかも、私たちの一生なんて、そんなことにウロウロしているうちにあっという間に終わりの日が来るのかもしれない。」


このドラマでの「提供者」という特殊に短い人生だからなのだが、普通の人生だって、たとえ100歳まで生きても、〈私たちの一生なんて、そんなことにウロウロしているうちにあっという間に終わりの日が来るのかもしれない。〉
だと思う。自分はみんなとは違うんだ、ということにこだわるのではなく、逆に一緒なのだということにこだわれば、もっと価値観が広がるだろうし、趣味とかだけに閉じなくなるだろう。

文学屋や芸術屋というのは、自分は他人とは違うんだ、というその一点にのみ徹底的に己の存在価値を見出そうとする、厄介で利己的な生きものだ。
僕もまあ結局その類いだろうから厄介な人生なのだろうと思う。
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