恐るべき温帯低気圧
今日お昼のニュースで「爆弾低気圧、北海道へ」というニュースが流れていて、なんだまたあの真冬の日本列島に寒気をもたらし居座る巨大なオホーツク低気圧かな、と思ったら、そのようでもありそのようでもなく、結局、夕方のニュースで、北海道佐呂間町に死者9人の竜巻被害をもたらしたことがわかった。この急速に発達する温帯低気圧から伸びる寒冷前線で激しい上昇気流が起こり局地的に突風が吹いたとみられている。気象庁はまだ竜巻とは認定していないが、木造家屋が根こそぎ持ってかれたり、大きいトラックが裏返ったりしているので、竜巻に間違いないだろう。日本の竜巻としては観測史上最悪である。2番目は今年の秋の宮崎県延岡だ。列車が横転してたのを覚えている。

この温帯低気圧で思い出したのが、今年の10月上旬、って一ヶ月前だが、このとき関東を襲った低気圧だ。台風16号17号とペアでやってきて、この台風のエネルギーを吸収して急速に発達し、972hpまで成長した、台風並みの、と言うより、台風と全く変わらない勢力でもって、関東地方に被害をもたらした。このとき「台風が来る」と言われれば警戒する人も多く被害はもっと少なかったかもしれないのだが、「低気圧が来る」と言われても、どう警戒してよいやらわからないし、なんだ低気圧か、雨が降るだけだろう、ぐらいで終わってしまう。台風は熱帯低気圧が巨大化したのを指すが、温帯低気圧はいくら巨大化しても低気圧のままで、ネーミングは何もない。構造上も違う。だから気象庁としてもどんなに巨大化しようが「低気圧が来る」としか言えないのである。
この時の温帯低気圧の急速な発達はおそらく温暖化が影響しているに違いない。だからこれからも台風並みの温帯低気圧が上陸することはありえるだろう。だからこのとき気象関係者からネーミングを何とかしないといけない、という議論はさすがにあったらしい。「危険な低気圧」とか「猛烈な低気圧」とか。でもいくら言っても「低気圧」とつけばなんだかなー、という気分にどうしてもなるだろう。なんかいいネーミングはないでしょうか。「爆弾低気圧」は爆発的に発達する低気圧に対してどうも実際に使っているらしい。でも台風に匹敵する威力のある名前にはならないだろう。

それと今日の竜巻だが、これもやはり温暖化の可能性が大である。熱エネルギーが風のエネルギーに変換したに過ぎない。温度が上がればあがるほど風の勢力も増大する。今まで竜巻の被害というのは日本ではほとんど起こらなかったのだが、これからはわからない。今年でもう2件目である。しかし竜巻の予測はおそらく地震並みに難しい。気象庁が設定している観測点は17kmおき、気象レーダーは2.5kmおきである。この升目の中で起こる小規模な気象現象を予測するのは至難の業に違いない。しかしこれからは言ってられない。日本にも竜巻は起こることが今年証明された。なんとかこの観測メッシュを細かくして、対応できないのだろうか。それともデータ分析の精度を上げるとか、この分野でも日本人独特のきめ細かさが発揮できれば、と思うのは素人の考えでしかないのしょうか。
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